会長挨拶

熊本県協会ホームページ挨拶

 2021(令和3)年度の熊本県精神保健福祉士協会の総会で新しく会長に就任致しました九州ルーテル学院大学の岩永靖と申します。就任に当たり一言ご挨拶申し上げます。

 日頃より当協会の活動にご理解、そしてご支援をいただきまして心より御礼申し上げます。ありがとうございます。

 また初代会長の松岡秀純氏、第二代会長の今野えり子氏、そして前会長の多賀浩一氏におかれましては長きにわたり、私たちをけん引して頂き、会長職を務めてこられました。この場を借りまして心より感謝申し上げます。

 当協会の前身は、1990(平成2)年に熊本県精神科領域ソーシャルワーカー懇話会として設立されました。当時、県内精神科領域のソーシャルワーカーは30数名でした。また一人職場のソーシャルワーカーも多く、ソーシャルワーカー同士の繋がりを深めながら精神障害者の社会復帰と権利擁護のための取り組みを進めてまいりました。その後協会は、日本精神医学ソーシャルワーカー協会熊本県支部、日本精神保健福祉士協会熊本県支部、そして熊本県精神保健福祉士協会として歩みを進め、現在では会員数300名を超える協会となりました。また2020(令和2)年には30周年を迎えることができました。これもひとえに関係者各位のご支援の賜物と感謝申し上げます。

 精神保健福祉士は、精神障害者の社会的復権を目指す専門職として、長期入院していらっしゃる方々の社会復帰のための役割が期待され誕生いたしました。
 その国家資格が誕生して24年、精神障害者の地域移行と地域定着支援を中核的な業務、最も重要な役割として位置づけつつも様々なメンタルヘルス課題への支援も求められるようになりました。またその背景には様々な社会問題が多様化し、メンタルヘルス課題も複雑、多様化してきているように感じます。
 そのような中、精神保健福祉士には、ソーシャルワーカーとしての確かなかかわりとソーシャルな視点がより求められているように思います。

 当協会としましても諸先輩方が取り組んでこられた実践を価値基盤とし、熊本県の精神医療、保健、福祉の向上のため、益々の資質向上と専門的な社会的活動に取り組んでまいりたいと思います。
 会員の皆さま並び関係機関の皆さまのご協力の程、よろしくお願いいたします。

2021(令和3)年7月 熊本県精神保健福祉士協会 会長 岩永 靖