会長挨拶

 

                                                              ご挨拶

2025(令和7)年6月の熊本県精神保健福祉士協会 総会において会長を拝命いたしました就労サポートセンター菊陽苑の木ノ下高雄と申します。日頃より当協会の活動にご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

当協会は、1990(平成2)年に「熊本県精神科領域ソーシャルワーカー懇話会」として発足しました。当時、県内の精神科領域ソーシャルワーカーは30数名で、一人職場も多く、仲間同士のつながりを深めながら、精神障害のある方々の社会復帰や権利擁護のために活動を続けてきました。その後、名称や組織形態を変えながら発展し、現在では会員数300名を超える協会へと成長しています。2020(令和2)年には30周年を迎えることができました。これはひとえに歴代会長をはじめ、諸先輩方、関係者の皆さまのご尽力の賜物であり、心から感謝申し上げます。

私たち精神保健福祉士は、精神に障がいのある方々やそのご家族が、地域の中で安心して暮らせる社会を実現するため、日々の実践を積み重ねています。熊本県においても、地域包括ケアや多職種連携が進む中で、当協会は専門職としての知識と経験を生かし、支援の質向上と人材育成に力を注いでまいりました。

近年、社会情勢の変化や災害、感染症流行など、生活や心に影響を及ぼす出来事が相次いでいます。そのような中で、精神保健福祉士が果たすべき役割はますます大きく、また多様化しています。だからこそ、私たちは「つながり」を大切にし、支援者同士が学び合い、支え合う環境を整えていくことが重要だと考えています。

当協会は、研修や交流の機会を通じて会員の皆様の資質向上を図るとともに、行政や関係機関、地域社会と連携し、誰もが自分らしく暮らせる熊本を目指して活動してまいります。また、これまで培ってきた実践の価値を礎としつつ、新たな課題にも果敢に取り組む協会であり続けたいと考えています。

どうぞ今後とも、皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

                        熊本県精神保健福祉士協会

                               会長 木ノ下 高雄